女性医師の重要性

我々は女性医師が働きやすい環境を作りたいと考えています。

 多くの時間と労力を費やして学び得た知識や経験が生かされなくなってしまうことは、自身のためにならないだけでなく、教室の発展を考えても決して良いことではありません。社会のためにもならないように思います。その点から、多くの医師が教室との関わりを維持して、勉強を継続し、高度な医学・医療に触れることができるようにしなければならないと考えています。
 これらは本来、性別によることではありませんが、女性が医師としての仕事を継続することは、男性以上に難しいことは事実です。そこで、我々は当教室に入局を希望する女性医学生・医師に先輩の状況を知っていただきたく思います。以下の経験談はいずれも当教室に属する女性医師のものです。

●1993年入局

 現在、入局22年目。入局10年目に家族の海外出張のため大学を一旦退職しましたが、帰国後に教室に復帰し、医局関連病院に3年半にわたり常勤医として勤務しました。その後、現在まで付属病院耳鼻咽喉科非常勤講師として週2回の外来診療と学生講義を継続させていただいています。

●1996年卒

 専門医と学位を取得後に出産し、現在は男の子三人を育てながら外来業務をしています。
 耳鼻咽喉科は小児科の次に子どもが多いので、育児経験を積んだことで更に子どもの診察が楽しくなりました。他の科と比べると急性疾患が多いため、治るのも早くやり甲斐があります。耳、鼻、のどと疾患の守備範囲は広く、何年経験を積んでも新たな発見があり、奥の深い学問です。

●1997年卒

 大学を卒業後母校の耳鼻科医局に入局し、10年近く臨床研修及び大学院での研究に励んできました。結婚を機に東京に転居することになり、母校の教授の勧めに従い入局させていただきました。付属病院で常勤医として数年臨床経験を積ませていただいた後、高齢出産で一人娘を授かりました。現在は武蔵小杉病院で週1回の外来を行うと共に、関連施設で外来業務を行っています。娘の小学校受験も終わり親子共々学校生活にも慣れて時間的に多少余裕ができてきたので、今後は勤務時間を増やしてきたいと思っております。

●2002年卒

 産後半年の時に耳鼻科の大学院に入学しました。研究と育児を中心に生活する一方で、週2回の外来業務を行い臨床からもなるべく離れないように心がけました。在学中に2人目を出産し、指導医に全面的に協力して頂きながら自宅で卒業論文を仕上げました。卒後は自宅により近い関連病院に異動し、毎日5時までの勤務で手術・病棟業務を含めた臨床経験を積ませて頂きました。

●2004年卒

 付属病院での初期臨床研修を修了後、付属病院に勤務しました。関連病院出向を経て付属病院の常勤医師の際に第一子を出産しました。妊娠中は当直や担当患者の軽減をいただき、無事に出産を終えることができました。出産後は午前中の外来勤務のみの非常勤になり、育児に時間を当てることができるようになりました。2年後に第二子を出産し、現在は産後休業中です。

●2006年卒

 付属病院勤務中に妊娠・出産を経験し、1年間の産休・育休いただきました。育児休業中に耳鼻咽喉科専門医を取得しました。外来業務を中心としながら常勤医として復帰しました。突発性難聴や顔面神経麻痺、急性炎症など入院患者の担当もしています。当直は免除されているため育児と仕事の両立ができています。

●2007年卒

 初期臨床研修2年目に出産し、産休を経て耳鼻咽喉科に入局しました。入局の動機の一つに、医局に育児をしながら働く女性医師も多く、自分の将来像をイメージしやすかったことがあります。子供のお迎えなど時間的制約がある中、医局の先生方の理解と助けがあり、現在まで勤務を続けることができています。

●2009年卒

 昨年結婚しました。子供はまだいないので以前と特に変わらず勤務しています。出産、子育てをした場合、大学病院の勤務と家庭とを両立することは実際のところかなり難しいため、今のうちに大学病院ならではの色々な経験を積みたいと思っています。

●2011年卒

 私は専修医として勤務しています。卒後2年目に結婚しました。いずれ妊娠・出産を考えたいと思っています。教室内には出産・育児を経験されている先生方も多く、働き方の希望にも柔軟に対応していただけることが多いので、仕事との両立も安心です。

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